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テロ等準備罪、フェイク?、教育の無償化、フェイク?

最近よく出てくるフェイク、本来はにせもの、模造品、まやかしの意味で使われる。

ロシアが大統領選挙に介入し、トランプ大統領を応援したと報道したCNNに対し、トランプ大統領はフェイクニュース会社として記者会見より締め出し、これ以来「フェイク」の言葉が取り上げられることが多くなった。CNN( Cable News Network ) はケーブルテレビ向けのニュース専門チャンネルで湾岸戦争において他社がアラブのニュース提供会社のニュースをそのまま報道したのに対し、記者が衛星受信機を持ち歩き現場の生の雰囲気を伝えたことから急激に視聴者を伸ばした。現在は大手ニュース会社として毎日100万人を超える視聴者が見ている。同社が大手メディアの参加する会合でフェイクニュースではないと説明した際には真実を報道するCNNに対し出席者全員が起立して拍手を送った。

一方、インターネットにおいて実際に行われた内容と異なる国や、異なる状況説明をして閲覧者数を増やし収入増加を図った人々がいて非難されたことからフェイクニュースが話題になってきた。このことからネットのフェイクニュースを削除すべく検閲が必要だと説く者も現れた。一つの評判の悪い例を何度も強調して全体をコントロールしようとする典型的な例になる。ネットの読者は良い記事、悪い記事、両方を見て自分で判断するもので、様々な見地から自由に書かれた記事が検閲を受けずに入手できる状況が民主主義の基本になる。

現在テロ等準備罪(共謀罪)が検討されているが、アメリカで同時多発テロが起きた際に短期間で制定された愛国者法により尾行、盗聴、盗撮、強制捜査、個人情報収集が可能になったことにより米国ではプライバシーが無くなったことを良く考える必要がある。

「国民監視の法律」を「テロ対策法案」と言い、「戦争参加を可能にする為の憲法改正」を憲法改正は不要な「教育の無償化」を前面に打ち出して行おうとする。フェイクとはこういう言葉の使い方ではないのか。


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