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長寿社会を健康で
生き抜く方法-II





7.ポリフェノール(野菜などの色素や苦みの成分)

a.アントシアニン(黒豆、なす、イチゴ、ブドウ)は脂肪の代謝を促進して内臓脂肪を減らし、アディポネクチン(長寿ホルモン)を増加させる。白内障や老眼など老化に伴う目のダメージにも良く効く。

b.カテキン、緑茶に含まれるポリフェノールの1種
ガン、高血圧、動脈硬化、糖尿病、肥満、かぜなどの予防効果があり、また、腸内細菌の改善と悪臭予防、加工食品の酸化防止効果がある。

c.リコピン、
リコピンはトマト、100g中3.9mg、プチトマトは6.2mgある。

d.レスベラトロール
ブドウ、イタドリなどより抽出するポリフェノールの1種でNatureにその効果が掲載された。また、オランダの研究発表によると肥満の男性にレスベラトロールを1日150mg,30日間服用した場合に血圧が下がり、ミトコンドリアが活性化し(若返り)、肝臓の脂質・血糖値・中性脂肪値・GPTなどが低下した。レスベラトロールが健康に良いことは多数の研究者により確認され、研究が続けられているので新たに長寿につながる薬として製造が始まる可能性もある。

8.節食、断食、8時間ダイエット

動物実験では6割程度の食餌制限をすると老化により増えた異常たんぱく質の分解・除去の活性化が進み(オートファジー)蛋白質が若返ることが分かった。断食や8時間ダイエットにも同様の効果がある。


9.長寿ホルモン、アディポネクチン

アディポネクチンは内臓脂肪の減少により増加し、脂肪の代謝を促進、メタボを改善、動脈硬化を修繕、血管を若返らせる。内臓脂肪はレシチン(大豆、青魚、野菜や海草の食物繊維)やオスモチン(トマト、ナス)の摂取により減少する。

10.運動

東京都が推奨する1日8000歩(速歩と普通の歩行のインターバルや階段上りを加える)で、うつ病、認知症、高血圧、糖尿病、ガンの一部が防げるというデータが発表されている。その理由(ウォーキングの効果参照)。

a.マウスの実験では、回転カゴがあり毎日運動が出来る環境にあるマウスと、単なる金網に入れられたマウスと比較すると、毎日運動出来たマウスのアミロイドβの蓄積は大幅に減ったという結果が出ている。

b.活性酸素による細胞の酸化傷害は通常修復酵素により元の形に戻される。この修復酵素の活性化が定期的な運動により高められることが分かった。

c.良く噛むことで、成長ホルモンの一種である唾液中のパロチンが出る。唾液にはガンを発生させる活性酸素を減少させる機能がある。あごからの刺激で脳が活性化する。

d.筋トレ(脂肪を分解)と有酸素運動(脂肪を消費)をすることにより内臓脂肪が減り、長寿ホルモンであるアディポネクチンが増加することが証明された。アディポネクチンは男性の平均値が8.5μg、4未満は注意、100歳以上の女性を測ると12.9あった。

11.DNA修復メカニズムの解明

2015年のノーベル化学賞はDNAの修復メカニズムを解明した英米の3氏に贈られた。DNAの修復の速度が損傷の発生に追いつかなくなると老化やがん化が起こる。このメカニズムの解明で修復が追い付くようになると老化が遅れることが期待される。

DNA修復メカニズムの解明

12.その他、

高濃度ビタミンCの摂取、細胞置換、リンパマッサージ、二酸化チタンで毛穴を埋める、ピロリ菌の除去、ポツリヌストキシンの注射などが挙げられている。


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