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血管の若返り方法

血管には動脈、静脈、毛細血管があるが、最も大切なのは毛細血管で体の血管の99%を占め、体内の隅々にまで栄養と酸素を運び、老廃物を運び出す。毛細血管が働かないと薄毛、肩こり、シミ、シワ、心筋梗塞、ガン、脳梗塞、認知症、白内障など様々な原因になる。

I.運動

1.ヨガ、マットを使った各種のストレッチ、ラジオ体操も全身を万遍なくカバーするストレッチ、ストレッチにより体を柔らかくすることにより血管も柔らかくなる。

2.血流の増加にはジョギング、ウォーキング、水泳、自転車などの有酸素運動が良い。

3.心臓の血液送出量は一定なので、脂肪量が増えると血液は脂肪に行き、本来行くべき所に行かなくなる。毛細血管の減少は運動不足、太りすぎ、食べ過ぎが原因になる。

4..つま先立ちやジャンプは下半身の筋肉のポンプを強くするので、毛細血管の血流の増加に効果がある。

5.体を出来る限り脱力して手足をブラブラ振ると血管の壁より一酸化窒素が作りだされて血管が広がり、血流が良くなる。肩甲骨を動かすと末端の血流も良くなる。足を伸ばして座り、つま先を伸ばす・縮めることの繰り返しでふくらはぎ体操になる。

6.耳たぶ、足の先から心臓へ血液を戻す静脈マッサージで全身の血流が良くなる。

II.食事

1.ピーナッツの脂肪分はオレイン酸で悪玉コレステロールを減少させ、血管を作り、血管を強くする。1日20粒(約150kcal)毎日食べる人は死亡率が約2割減り、心臓病、糖尿病、腎臓病の可能性を少なくし、健康が維持できる。

2.血液サラサラで心筋梗塞、狭心症などの心臓病を防ぐにはDHA,EPA1,000mgを毎日摂ると良い。最も効果的なのはサバ缶で、サバ缶の半分程度になる。塩分には注意、カリウムを多く含み塩分を排出するきな粉などを合わせて摂る。悪玉コレステロールが多く急いて血液をサラサラにしたい場合は毎日1缶食べると1週間で大幅に下がる。

3.血流を良くする為には、ヒハツ、ショウガ、シナモンが有効。

4.ミカンの皮には中身の9倍、筋は40倍の「ヘスペリジン」(ポリフェノール)があり、血流アップに効果的。皮は焼くと食べやすい。皮には活性酸素を抑えるβクリプトキサンチンが多く含まれ、肺がんは約6割減、子宮頸がんも約6割減少、食道ガンを約8割減少させる。柚子やキンカンにも同様の効果があるが、利尿作用があるので、皮だけ食べて中身を捨てる。

5.ニンニクのアリシンはビタミンB1と結合して糖質を分解してエネルギーを生み出す。血栓予防、血管の老化防止、血圧低下、滋養強壮、ガン予防、免疫力アップ、冷え性解消、肩こり改善に効果あり。

6.豚肉とパイナップルなどの酵素を併せることでポークペプチドが生まれる為に酢豚がお勧め、ポークペプチドは血小板が固まるのを防ぎ、血栓を溶かし、血流をアップさせる。タンパク質1日100g摂る為には豚肉だけでは400G食べる必要があるので、豚肉200g、チーズ120g、卵2−3個などを併せる食べ方が良い。

7.アスパラガスのルチン、シラスのGABA,サバのEPA,鰹節のEPAが血流アップに良い、また椎茸のエリタデニン、アサリのビタミンB12は動脈硬化の原因になるホモシステインを減少させる。

8.蜂蜜に含まれるコリンは血管を拡張させて血圧を下げ、血管の壁にコレステロールがはいりこむのを防ぎ動脈硬化の予防になる。

9.オリーブオイルは動脈硬化を防ぐオレイン酸を含み、抗酸化作用があり、血管の老化を防ぐポリフェノールを含む。エキストラヴァージンオリーブオイルはポリフェノールを多く含む。コーヒーに含まれるフラボノイドも血管に良い。

10.血管は元々自分自身で壊れた所を治して若返る力を持っている。血管を壊していくホモシステインは葉酸の摂取により減少する。葉酸を多く含む野菜はブロッコリー、ホウレンソウ、小松菜、アスパラガス、ニラ、枝豆、玉露、焼き海苔など。

11.血管を若返らすジュース:人参(1/2個、カロテン)、リンゴ(1/2個、カリウム)、ショウガ(5g、ショウガオール)、アマニオイル(小さじ1杯オメガ3、αリノレン酸)レモン(1/3個)

12.αリノレン酸を多く含む食材、アマニオイル、エゴマ、ホウレンソウ、クルミなどを生で食べること。

13.鉄分不足によるヘモグロビン不足や生理、痔、潰瘍などにより出血している場合は貧血になる。

14.毛細血管強化にはルイボスティー1日3杯が良い、これによりタイツー(Tie2:血管の強化)が活性化して血管より酵素や栄養の漏れをガードする。ルイボスティーは紫外線の強い地域で生産される為に抗酸化作用が強く、血流改善にも良い。

15.塩分の過剰摂取によりむくみを起こすと血流も悪くなる。この対策としては塩分を体外に流すカリウムを多く含んだ食品を食べること。きな粉はカリウムが豊富で1日大匙3杯で塩分を排出する。

III.その他(自律神経、歯、血圧測定、入浴)

1.血流の悪化には自律神経の乱れが原因の一つと考えられる。ストレスから解放されて精神的にリラックスすると血管が広がり、血流は良くなる。座って手を膝に置いて膝が暖かいと感じるとリラックスして手足の血流が増加する。20分程度の昼寝は血管若返りに効果的。

2.歯周病菌は歯茎より侵入して血管に炎症を起こして動脈硬化になる。この為に、歯を清潔に保つことは重要。

3.1日3−4回血圧測定で血流を止め、流すことの繰り返しは血管マッサージなる。

4.温度が高くなると血管は広がり、低くなると狭くなるので体を暖かくしておくこと。部屋を暖かくし、寝る際も暖かくして寝る。40.5C-41.0Cのお風呂に10分入ると深部体温は1度C上がり、一酸化窒素の分泌が増える。

5.炭酸風呂に入ると二酸化炭素を体外へ排出する為に血管が膨張し、通常の水道水の風呂に比べて血流量は4倍になる。炭酸入りの入浴剤をお風呂に入れても効果がある。


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