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(日本食には問題あり)

日本の朝食で代表的なものは、白米、味噌汁、焼き魚、漬物、のり、卵、納豆などがあり、世界的に見ても健康なものとして推奨されて来たがこれは本当だろうか。

日本食の味付けは、味噌、醤油、塩が中心でいずれも塩分濃度が高い。一般家庭での味噌汁はお椀一人分に大匙1杯程度の味噌を使用する、これは15gの味噌で塩分12%で1.8gになり、これに焼き魚の味付けで塩、漬物にも塩、のりには醤油、卵には醤油、納豆にも醤油となり、醤油を10ccとして塩分濃度は17.5%で1.75g、朝食だけで塩分濃度は3.55gを超える。これに昼食を外食とすると3gの塩分のものは少なく5g−6gの物が多い、夕食に更に塩分のある食事をする。2008年で日本人の塩分摂取量は10.5gで、1975年の14gに比べればかなり低下しているが、生理的必要量の0・6g−1.2gに比べて大幅な過剰になる。

日本の中でも東北は塩分が多い食事が中心で、京都は京懐石など薄味が多い。これは東北では農水産業が多く日光の下での筋肉を使う作業が多く塩分が必要な為でこれは理にかなっている。しかし、現代の日本では第3次産業が中心で、事務所で一日中パソコンとにらめっこしている状況では第1次・第2次産業が主体の過去の食事がそのままで良いはずがない。

また、各種のスイーツが販売されて糖分が摂取され、果物を食べると果物には果糖が含まれているので糖分摂取も多くなる。

これらの塩分、糖分の過剰摂取により血液中の塩分、糖分が多くなる。血液は一定の水分濃度を保つ為に、血液中に水分を取り込む。この結果血液中の水分が増え、血液量が増えて高血圧になり、同時に血液より細胞の間に水分が浸透し、水ぶくれで足や顔や体のむくみの原因になる。糖質1gに対してその3倍の3gの水が体内に留まると言われている。

ポッコリお腹の人は単に体脂肪がついているだけでなく、運動不足により筋肉が内臓を所定の位置に維持できず全体に下に垂れ下がっており、更に水ぶくれがあるなど3つの要因が重なっている。

この対策は原因がはっきりしているだけに明確で、塩分、糖分の摂取量を抑えることになる。また、体内に浸透した水分を血液に戻して水ぶくれを無くすには足の筋肉を増やして、足から心臓へ血液を戻すポンプを強化する必要があり、この為にはエレベータやエスカレータを使用せずに階段上りが有効である。

食事内容としては、魚介類が豊富で野菜を多く含み、味付けにはレモンやオリーブオイルを使用する地中海料理が推奨されている。

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