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浅草-浅草寺
D宝蔵門



宝蔵門は高さが21.7M。門の左右には仁王像があり、火災で焼失される前は仁王門と呼ばれていたが、再建された後にお寺の宝である元版一切経が収められたことから宝蔵門と呼ばれるようになった。

元版一切経(げんぱんいっさいきょう:元の時代に伝わったすべてのお経で別名大蔵経と呼ばれる)全5428巻は北条政子が息子の供養のために浅草寺に奉納した仏教の総合大百科事典で、医学、宗教哲学、建築学、薬学、天文学、数学等に関する仏教における解説書になる。

@経:お釈迦様の言葉、A律:ルール・戒律、B論:すべての解説。これらを3つの蔵に入れたので三蔵という。経蔵・律蔵・論蔵に精通したお坊さんのことを三蔵法師と呼ぶ。玄奘三蔵は三蔵に精通した玄奘というお坊さんの意味。


この元版一切経の意味を知ると是非その現代版の日本語訳を読みたくなる。宗教は仏教・キリスト教・回教など全て人間が平和に暮らすためにはどうしたら良いかを説いており、キリスト教や回教は具体的にその意味を聖書・コーランにより説明し、各国の国民は毎日読むことが習慣になっているが、仏教だけは有難いお経というだけで広く庶民に具体的に分かり易く説明されていない。

これが仏教が現代人に浸透していかない理由になっているので、博学なお坊さんは是非分かり易くこの一切経の中身を説明してほしい。これこそが僧侶本来の役目であってお葬式に理解できないお経を唱えることは単なる一つの役目に過ぎない。


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