旧岩崎邸庭園内の洋館内部は、重厚な色合いを持った木造の柱が使われているが、この色合いはワニスが百年かかって結晶した結果により生まれたもので室内で柱や壁に手を触れることは厳禁となっている。 洋館内部にある客室では上田尚による金唐革紙が部屋全体に使われており、豪華な質感を醸し出している。 金唐革紙は錫箔に模様を打ち込み、その上にワニスを塗ることにより、錫とワニスが混ざり合って独特な光沢を生んでいるもので、この模様を浮かび上がらせるためにさらに彩色されたもの。