江戸時代の代表的な呉服店「三井越後屋」の店先(駿河町)を、「本普請画図面」(1832年 三井文庫蔵)などをもとに再現した。三井越後屋の創始者・三井高利は伊勢松坂の出身で、1673年(延宝1)、京都に呉服の仕入店を設け、江戸に販売の店を開いた。江戸店は、当初本町2丁目に置かれ、「店前売」や「現金・懸値無し」の新商法が当たり繁盛したが、呉服仲間の反感を買い、1683年(天和3)駿河町に移転した。高利は、金融業にも手を広げ、江戸、大阪、京都で両替商を営み、やがて幕府の公金を扱う御為替御用も勤めた。(館内掲示より)
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