国立新美術館へは千代田線乃木坂駅6番出口より直接入館可能、東京ミッドタウン、六本木ヒルズよりは、地図乃木坂-国立新美術館、地図六本木ヒルズ-国立新美術館、地図六本木ヒルズ-東京ミッドタウン−国立新美術館、
開館時間:10:00−18:00
休館日:毎週火曜日
国立新美術館
国立新美術館の延床面積は45000uで。日本最大の規模となる。しかし、国立新美術館はいわゆる収蔵品を収集する美術館ではなく、公募展や企画展のためのギャラリーである。
日本で最大の美術団体は日展(The Japan Fine Arts Exhibition)であるが、毎年の公募展には約12000点を超える公募作品が集まり、その作品が5つ以上の展示ブロック(各2000u)合計10000uを使って展示される。このような公募展の審査は、地下の作品搬入場所において流れ作業で実施され、入選作品のみが選別されてそのままリフトで各展示ブロックへ運ばれて展示される。
中小の美術団体の公募展は一つの展示ブロックを使って開催されることが多く、その場合には、地下のそれぞれの搬入トラックより同時進行で審査、選別、保管、展示されるよう機能的に計画されている。
一つの展示ブロックは更に、細かく分割間仕切りすることも可能である。このようなスーパーファンクショナル施設は世界にも存在しないもので、巨大展示機械と呼んでもよいものである。
この機械的な展示スペースに対抗するかのようにつくられているのが、機械に対する3次元的な自由の表現である。波打つ透明なファサードを持つアトリウムである。
アトリウムは街並みの一部として六本木エリアのダウンタウンと連続し、夜遅くまで人々で賑わうだろう。周囲の樹木が生長すると、このアトリウムは森に囲まれたパブリックスペースとなる。ここには2つの逆立コーンがあり、その上部がレストランやカフェとなる。
黒川紀章展パンフレットより
黒川紀章は亡くなったが、彼の意図は明確に残っており、それが有効に動いていることを感じる。
|