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意識して行う呼吸

生きていくのに重要な呼吸、日常生活はもとより運動する場合には呼吸の仕方により勝つか負けるかの分かれ目になる。

呼吸法に重点を置いて世間から注目されたのは、由美かおるで有名な西野式呼吸法。深くて長い呼吸により細胞内のミトコンドリアを活性化し、アンチエイジングに役立つと言われている。木が根元から水を吸い上げるイメージで足裏から頭まで呼吸を持ち上げてそれを再び足裏に戻す。

また、最近注目されているのが美木良助のロングブレス健康法、3秒で息を吸って7秒でゆっくり息を吐く。

いずれも立って手を広げ、鼻から息を吸って、口からゆっくり吐きだす方法で、横隔膜を大きく持ち上げることにより筋肉を動かし、内臓全体を動かし、体全体を大きく動かすことにより、体を活性化させる。

また、世界中で注目されているのが、ヨガの呼吸法から生まれたとされるマインドフルネス、円く皆で座ってゆっくり4秒で吸って4秒で吐く、頭から仕事や日常の問題を解放し呼吸だけに意識を集中させることによりストレス軽減に効果があるとされる。米国のIT企業などでは会社時間内に行われる程仕事内容の向上に貢献するとして積極的に推奨されている。

呼吸には大きく吸うことが強調されているが、人間は吐いた分の空気は必ず吸い込むので口をすぼめて強く吹き出すことが重要で「ブー」と大きく音を出して風神の如く思いっきり吐くことを心がけることも重要。ウオーキング法で足を踏み出す度に口から「シュッ、シュッ」と吹き出すものがあるが、この考え方も同じ着眼点になると思われる。

呼吸をもっと大きくしたい場合は、「スー、スー」と2回吸い、「フッ、フッ」と2回吐くことにより一回ごとの呼吸より大きく息を吸って吐くことが出来るので、この方法を行う運動選手もいる。

これらの呼吸法の良い点は呼吸をするだけで大きな運動効果が得られ、精神的な安定を得られ、脳に取り込まれる酸素量が増加して脳細胞が活性化することなどにある。

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