玉の井カフェーの通りの反対側にスーパーのグルメシティがあり、啓運閣教会はこのグルメシティーの横の小道を入るとすぐ左手になる。啓運閣教会はキリスト教会ではなく、「願満稲荷社」とあるように法華経のお寺になる。写真右手下の壁に掲示されているのが永井荷風が自身で歩き回り描いた「玉ノ井」私娼街の地図。 永井荷風が玉の井に通ったのは昭和11年で、この年に二二六事件があり、翌年は南京占領が行われた軍国主義の時代、時代の風潮を嫌った永井荷風が人情味を求めてこの街に通い詰めた気持ちが理解出来る。