隅田川テラスを築地近くの勝鬨橋より永代橋まで約37分で歩くと、その先は箱崎に近い隅田川大橋、その次が清洲橋になる。永代橋と清洲橋は共に関東大震災の復興橋で、橋のデザインが募集された際に統一規格ではなく、橋毎に異なるデザインが採用された為に、復興橋のそれぞれが特徴のある美しい形になっている。
土木学界選奨土木遺産(永代橋横石碑より)
「復興は橋より」、これが関東大震災後の復興事業の合い言葉でした。帝都を代表する隅田川の入口にあたる第一、第二橋梁は、筋骨隆々とした男性的なイメージ(永代橋)と優美な下垂曲線を描く女性的なイメージ(清洲橋)で演出されました。これに加えて土木学会では、次のような理由から永代橋と清洲橋をワンセットにして、第一回選奨土木遺産に選定しました。二つの橋は、近代橋梁技術の粋を集めてつくられた震災復興橋梁群の中心的存在である。永代橋は、わが国ではじめてスパン100Mをこえた橋であり、しかも現存最古のタイド・アーチ橋である。
この文章を読むと関東大震災によりいかに大きな打撃を蒙ったか、しかしながら、永く後世に役立つ遺産をこの機会に残そうという気迫が感じられる。東日本大震災の被害をきっかけにして後世に大きく役立つ遺産を残せるかどうかは我々の取り組みにかかっている。
@永代橋
A日本橋川
B隅田川大橋
C隅田川水上バス
D清洲橋、
|