下北沢は若者の街として人気が高い。
新宿より小田急線で、渋谷より井の頭線で、いずれからも急行停車駅で5−10分と近く交通便利であること。小田急沿線や井の頭線沿線には高校、大学が多く学生が集まりやすいこと。街全体が小路で形成されて車が殆ど通らず安心して歩けることなどが理由として挙げられる。
1982年末にこの街に本多劇場が開演されてから、各種小劇場が出来、ライブハウスが出来てエンターテインメントでも有名な街になった。
若者に人気のあるこれらの劇場は南口の駅前より茶沢通りにかけて代沢三差路までの地域になる。
2013年に約2.2KMの東北沢、下北沢、世田谷代田の3つの駅が地下化(地下は2階建てで地下1階は各駅停車用、地下2階は急行専用になる)されてこの間の9つの開かずの踏切(一旦閉まると20分もの間電車が行き交って踏切が開かず)は解消された。
下北沢の地上の道路は広幅化、街は高層化が計画されていたが、下北沢の数多くの小さなお店とそこを訪れる人々の間から強い反対が出て現在の雰囲気はそのまま残されることとなった。
これは小田急が現在の下北沢の街を残すことにより、特徴ある地域として発展させることが望ましいと判断した珍しい例になる。
また、東北沢から世田谷代田の間の地下化により線路跡に出来たオープンな道筋はチェーン店ではなく、特徴のある小さなお店を並べることにより、下北線路街として、人々が自由に行き来して楽しめる空間となった。これも人々の要望を優先して取り入れた鉄道会社として珍しい試みとなる。
また、井の頭線高架下には多数の飲食店やコワーキングスペースなどが造られて、「ミカン下北」と呼ばれ賑わいを見せている。
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