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(不老長寿の薬は見つかったか)
秦の始皇帝により命ぜられた徐福が不老不死の薬を求めて日本までたどり着いたと言われるが、その日本で2000年以上経った今でも不老不死の薬は見つかっていない。しかしながら、不老長寿については具体的に研究が進んでいる。

人間が死ぬ理由は何か、活性酸素、紫外線、化学品などによる遺伝子損傷の蓄積の結果とするもの、遺伝子の中に予め寿命を定めているテロメアによるものなどがあり、これらを克服する薬や遺伝子交換方法があれば長寿が実現可能ということになる。 3.活性酸素の蓄積、疲労と老化、 10.活性酸素発生、害、抑制

アンチエイジングに有効なものとして様々なサプリメントが紹介されているが、その中でも注目されているのがレスベラトロールである。

レスベラトロールはぶどう、イタドリなどから抽出されたポリフェノールで、認知症、ガン予防、糖尿病、高血圧などの症状に効果があると言われている。

レスベラトロールの長寿効果についてはイースト菌、ハツカネズミ、ミツバチなどの人間以外の生物に関しては認められているが、人間については具体的な効果が出たという報告はない。

日本でも各種のレスベラトロールが発売されているが、日本ではぶどうなど特定のものからの抽出のみ許可されているので、レスベラトロールの成分が10MG前後で、米国のようにイタドリからの抽出により製造する500MG、1000MGのサプリメントは発売されていない。レスベラトロールの効果が出るのは日々の摂取が300MG以上は必要とされているので、日本のものは成分量が少なく効果があまり期待出来ない。

10MGは赤ワイン換算で2リットル程度と言われ、グラス2−3杯程度の赤ワインを日々飲んでても長寿の効果があると思うのは期待しすぎになる。フレンチパラドックスに説明されているようにフランス料理の高脂肪食でも動脈硬化になる可能性が少なくなる効果はあるかも知れないが。

レスベラトロールの効用は、食物摂取の抑制により発生するサーチュイン酵母の活性化による遺伝子修復などと同様の効果が認められるとの米国に於ける調査結果が元になっている。

食物摂取の抑制については様々な議論があり勧められない。特に高齢者は糖質の摂取によるインシュリン分泌によりタンパク質合成を妨げることがあり、減少した食物摂取の中に糖質がある場合、蛋白質の合成減少、筋肉量の低下、骨折の増加につながる。 5.50歳以上の体質変化(糖質からタンパク質へ)


ホノルル ハート プログラムによる調査によれば、1日の歩行距離が1.6KM(一歩を70CMとすると約2300歩)以下のグループは3.3KM(約4700歩)以上のグループに比べ総死亡率が倍、ガンや冠動脈疾患についても顕著な増加が見られている。(東京都の推奨は8000歩)

様々な長寿の可能性を検討しても現時点ではっきり言えることは運動が最も効果的に長寿に貢献するということ。街歩きやジョギング、その場足踏み、より運動効果のあるその場ランニング、40CM前後の台を上り下りするハーバードステップなどが推奨されている。この中で日々の生活に自然に取り入れられるものとして街歩きが最も効果的と思われる。
9.筋トレ用具

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