本郷4丁目にある樋口一葉旧居跡へは、丸の内線または大江戸線本郷3丁目駅で降りて、それぞれの出口から本郷3丁目交差点へ行き、交差点より交番を目印に東京大学方向へ進み、すぐにゲーム店の角を左折して菊坂へ進む。
樋口一葉は東京府庁構内で生まれ、父・兄の死去に伴い17歳で家計を担い、本郷菊坂にて洗い張りなどにて生計を立てる。後に荒物店を龍泉寺町にて開店、更に本郷丸山福山町に転居しているために、菊坂の旧居は樋口一葉にとっては家計を一身に背負ってからの最初の住居になる。
この旧居跡よりすぐ斜め向かいに樋口一葉が生活に困った時に通った伊勢屋質店が当時の形で残されており、伊勢屋質店の先の角を上った所に明治時代に建てられた和風旅館の鳳明館もあるので一緒に見学することが勧められる。
本郷3丁目交差点の角には「かねやす」があり、日本橋から中山道を通って「かねやす」までは江戸の内と呼ばれた地点になる。また、この近くには中山道への旅人を見送った「見送り坂」と見送りに来た人を見返りながら進んだ「見返り坂」があり、昔の旅情が偲ばれる。
中山道:日本橋より京都までの街道で東海道の海岸線に沿った道筋に対して、山道が多い。東京より高崎までは国道17号線に沿っているが、とげぬき地蔵通り、板橋宿など17号線と旧街道とでは異なる箇所もある。都内における中山道沿いの名所旧跡としては、日本橋、万世橋、神田神社、湯島聖堂、本郷のかねやす、赤門、とげぬき地蔵通り、庚申塚などがある。
樋口一葉旧居跡を見た後は言問通りを利用して東京大学工学部と農学部の間を通り、根津へ行くことが出来る。根津は人気の高い谷根千の一部になるので、根津まで出れば見所は多い。根津神社、夢二美術館−漱石「猫の家」、上野−谷中−千駄木、根津−上野、上野・谷中・根津・千駄木街歩きスポット全体図、
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