21_21DESIGN SIGHTはデザイン施設として、デザイナーや企業をはじめ、エンジニア、職人、研究者などデザインをとり巻くあらゆる人びとが参加して、世界をどうとらえているかを示していく。世界とは、日常的なできごとやものごと、人びとの営みにかかわるすべてをさす。(21_21DESIGN SIGHTのコンセプト)
人間がいるところには必ずデザインが存在するし、生きていくことがデザインであることを多くのひとたちと分かち合っていきたい。(三宅一生)
デザインとは人と環境をつなぐものであるということ。そのつなぎ方にこそデザインがあると強く思うようになりました。(佐藤卓)
人は環境のなかに存在する機能を選び出す能力をもっています。たとえば、ガードレールに座ったり、壁にもたれかかったりという行為を無意識のうちに行っている。われわれはガードレールを座るものであるとか、壁を寄りかかるものであると通常は定義していないにもかかわらず。だとすると、人と環境の関係性はすでに出来上がっているものだと思うのです。(深澤直人)
日本人には、生活を楽しむ美意識があります。江戸時代から続く文楽、歌舞伎、浮世絵、俳句などの大衆文化を支えてきたのは、その美意識にほかなりません。文化の奥には自然観がある。生活のなかで、つねに感動をもって春夏秋冬に接してきたことは、日本人の感受性の高さを示しています。(安藤忠雄)
21_21DESIGN SIGHT提供資料より
21_21DESIGN SIGHTのスタッフの衣装は一見したところ私服に見えるが、三宅一生デザインの制服であり、スタッフの役割によってそれぞれが異なっている。
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