東京を歩くと、高級住宅街である山の手と庶民的な下町とに分かれるが、六本木1丁目から神谷町一帯はこの中でも特別な地域になる。
特別という理由
@都心に近く、山の上にある。
三大財閥と言われる、三井は三田の山に三井倶楽部があり、三菱は品川の御殿山に関東閣が、そして住友は六本木1丁目の城山に泉屋(住友)博古館や泉ガーデンがある。
A地下鉄が出来る前、JRの駅から徒歩で往復するには不便であった土地になるが、基本的に徒歩が重要との考えはない。
B各国の大使館がある。
三田にはオーストラリア大使館、イタリア大使館、品川には英国公使館があった、そして六本木1丁目の城山周辺には北にアメリカ大使館、南にロシア大使館以外に泉ガーデンを取り囲んでスペイン、スウェーデン、サウジ各国の大使館がある。参考:三田、御殿山、泉ガーデン(城山)、
六本木から芝にかけては、一般的にはあまり馴染みの無い地域であったが、アークヒルズ、、アークヒルズ仙石山、六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズ、麻布台ヒルズと森ビルにより新開発が立て続けに行われた為に急に脚光をあびることになった。六本木1丁目から東側は再開発が進んでいるが、西側は千代田線赤坂から乃木坂まで再開発が進むと見られるので、これから値上がりが期待出来る地域になるかも知れない。
参考:六本木1丁目周辺地図、
森ビルの創業者である森泰吉朗は、戦後のハイパーインフレにより資産を無くしていった資産家が多かったのに対し、大学の先生で経済に関する知識を生かして、先読みにより虎ノ門地域の土地を買い集め、事務所ビルを多数建てて貸したことによりこれを乗り切ったことは注目に値する。
現在の日本の借金がGDPの2倍を超えて前例を見ない程大きくなっていることを考え、政府が今後どのような対策を取るのか、@消費税アップなどの増税(歳入増)、A緊縮財政で年金削減(歳出減)、B戦後と同様に高額紙幣の使用禁止と財産に対する25-90%などの税金の賦課(短期に財政均衡)、Cこのまま赤字を継続して円の暴落、ハイパーインフレになる。残念ながらCの可能性が一番高い。これらへの対策を考えると、森ビルの創業者が貯金・株より貸しビルに注力したことは参考にすべきかも知れない。
ご参考:
日本の借金は2024年3月末で1297兆1615億円で過去8年間最大を継続、地金価格2024年8月23日で1グラムで12,912円、2024年7月1トロイオンスで2400ドル、
@麻布台ヒルズ断面図
A駅前広場
B麻布台ヒルズマーケット
C中央広場
D森JPタワープラザのSHOP
E麻布台ヒルズ外観
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日本経済は何処に向かって行くのか、その対応策,
急激なインフレの可能性に対してどう対応すべきか、
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